ちゃんと使い分けできている?話し言葉・書き言葉

話し言葉・書き言葉の違い

WEBコンテンツを作る上で「話し言葉」と「書き言葉」の違いや特徴を知り、使い分けることはとても重要です。
まずは話し言葉・書き言葉とは何かを特徴とそれぞれのメリット・デメリットも一緒に見ていきましょう。

話し言葉とは?

「日常会話でよく使われる言葉」です。特徴を具体的に見ていきましょう。

特徴:親しみやすく、理解しやすい

  • 表現がくだけているものが多い
  • 短い一文となっている
  • 時々方言が混ざる
  • 言葉の順序の入れ替わりが起こることが多い (例)倒置
  • 感嘆詞や柔らかい表現が使われる

メリット

  • 感覚的に理解しやすい
  • 文章に躍動感が出る
  • 人の目にとまりやすく、読みやすい

デメリット

  • 文法的に間違えが多くなりやすい
  • 省略語などが原因で誤解を招く可能性がある

書き言葉とは?

「新聞や書籍、レポートなどを書く際に使われる言葉」です。

特徴:文法に従った正しい文章であり、読み手の層を選ばない

  • 表現が硬いことが多い
  • 話し言葉と比べると一文が長い
  • 方言は使用されない
  • 文法に従って書かれ、省略語などが使われることは少ない
  • 断定などのハッキリとした表現が多く、冷たい印象を抱かれやすい

メリット

  • 読み手を選ばない
  • 誤解を与えることが少ない

デメリット

  • 冷たい印象を抱かれやすい文章になりやすく、文章の趣が薄くなりやすい
  • 話し言葉と比べると難しく、理解に時間がかかる場合もある

シーンに合わせて2つを使い分けよう

上記のように、話し言葉と書き言葉ではそれぞれの特徴やメリット、デメリットも異なります。 文章を書く際には読み手の年齢や性別、目的などを意識して、話し言葉と書き言葉を上手に使い分けることが重要です。
それぞれに適した文章の具体例を見ていきましょう。

話し言葉を使うシーン

  • SNS、個人ブログ
  • 親しい人とのメールやチャット
  • キャッチコピー
  • 小説の執筆

話し言葉は、読み手の層がハッキリしており、他者への訴求力が求められる文章を書く際に効果的です。また、SNSや個人ブログ・小説の執筆などでの情報発信の際にも、人の目にとまりやすい話し言葉を使うのがおすすめです。

書き言葉を使うシーン

  • ビジネスメール、ビジネスチャット
  • ビジネスブログ、公的なブログ
  • 論文、レポート
  • 新聞

書き言葉は、正確性に長けています。そのため、誤解の許されない公文書や報告書、論文などを書く際に適しています。また、不特定多数の方に読まれる文章も書き言葉が向いています。

フォーマルな文章で注意!間違えやすい話し言葉3パターン

注意

話し言葉は、会話から生まれた「新しい言葉」のため、フランクなイメージが強いこともあり、フォーマルな文章では話し言葉が混在しないように注意が必要です。
ここでは気付かずに使っている間違えやすい話し言葉を、3パターンご紹介いたします。

パターン①「ら」抜き言葉・「い」抜き言葉

「ら」抜き言葉

「ら」抜き言葉とは、
話し言葉:私は辛い物が食べれない

正しい使い方:私は辛い物が食べられない

このように、「ら」を抜いて使われる言葉です。
話し言葉ではよく使われる表現ですが、これを文章として使用することは誤りです。

「い」抜き言葉

「い」抜き言葉とは、
話し言葉:私は毎日コーヒーを飲んでる

正しい使い方:私は毎日コーヒーを飲んでいる

このように、「い」を抜いて使われる言葉です。こちらも文法的に誤っている表現です。
「ら」抜き言葉と「い」抜き言葉は、話し言葉で頻繁に使われるため、とても間違えやすい表現になっているので注意しましょう。

パターン②省略・不要な文言

省略

話し言葉:こちらは、全社員に配る用の資料です。

正しい使い方:こちらは、全社員にお配りする資料です。
このように、書き言葉で文章の省略があると不自然な文章になります。
また、読み手が間違った解釈をしたり、誤解を招く原因にもなったりするため、省略語がないように気を付けましょう。

不要な文言

不要な文言を文章に入れてしまうと、文章がまわりくどくなり、わかりづらくなってしまいます。
その代表例をいくつか見ていきましょう。

「いく・くる」

話し言葉:最後に塩を振りかけていきます。

正しい使い方:最後に塩を振りかけます。

「~になります」

話し言葉:レストランは渋谷のビルの5階になります。

正しい使い方:レストランは渋谷のビルの5階です。

「~の方」

話し言葉:最後に案件の確認の方をお願いします。

正しい使い方:最後に案件確認をお願いします。

パターン③間違えやすい言葉

気付かずに使っていない?間違えやすい言葉一覧

話し言葉 書き言葉
「すごい」 「とても」「すばらしい」「非常に」
「ちゃんと」 「きちんと」
「でも」「~けど」 「しかし」「だが」
「~じゃない」 「~ではない」
「いっぱい」 「多く」「多数」
「ちょっと」 「少し」「多分」
「もっと」 「さらに」「より」
「○○じゃなくて」 「○○ではなく」
「○○ということではなく」
「やっと」 「ようやく」
「どっち」 「どちら」
「じゃない」 「ではない」
「どんどん」 「急激に」
「だんだん」 「徐々に」「しだいに」
話し言葉
「すごい」
「ちゃんと」
「でも」「~けど」
「~じゃない」
「いっぱい」
「ちょっと」
「もっと」
「○○じゃなくて」
「やっと」
「どっち」
「じゃない」
「どんどん」
「だんだん」
書き言葉
「とても」「すばらしい」「非常に」
「きちんと」
「しかし」「だが」
「~ではない」
「多く」「多数」
「少し」「多分」
「さらに」「より」
「○○ではなく」
「○○ということではなく」
「ようやく」
「どちら」
「ではない」
「急激に」
「徐々に」「しだいに」

話し言葉・書き言葉の両方で起こりやすい言葉の間違え「二重表現」

二重表現

「二重表現」とは、同じ意味を持った言葉を重複して使っている表現のことです。
間違えだと気付かず、話し言葉・書き言葉両方で使ってしまう表現なので注意しましょう。

ついつい使ってしまいがちな表現例を、いくつか見ていきましょう。

「後で後悔する」

これは誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。実はこれも二重表現です。
「後悔する」という言葉は「自分のしたことを、あとになって失敗であったとくやむ。」という意味を持ち、すでに「後で」という意味が含まれるため、「後で後悔する」と言うと「後で」が重なった表現となります。

「後で後悔する」という時は「後悔する」とだけ表現すればいいです。

「お身体ご自愛ください」

「ご自愛ください」は、目上の人に送る手紙などで締め括りの言葉としてよく使われる表現です。相手を気遣う丁寧な表現のようですが、二重表現になるので使わないようにしましょう。
「自愛」という言葉そのものが「体に気を付ける」という意味を持つため、前に「お身体」を付けると二重表現になってしまいます。手紙などで使う際は気を付けましょう。

「一番最初」「一番最後」

最」には「一番」の意味が含まれています。
そのため、使用する際には「最初」「最後」のみで使うようにしましょう。

この他にも、日常的についつい使いがちな二重表現は多くあります。
コンテンツ作成の際に誤って使ってしまわないように、あいまいな場合はこまめに調べて正しい表現を使いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
話し言葉と書き言葉の違いを理解し、使い分けることで、ユーザーにとって読みやすくわかりやすい文章になります。また、コンテンツを制作するにあたって、話し言葉、書き言葉で間違えやすい表現に注意することで、信憑性の高い文章だと強く印象付けることもできます。
コンテンツ作成時に、これまで紹介した内容を把握したうえで、制作を進めることをおすすめいたします。

PAGE TOP