
みなさま、こんにちは。今回、GMOソリューションパートナー株式会社のWEB改善事例集で紹介するのはGoogle検索アルゴリズムとSEO対策の変化についてです。
SEO対策はGoogle検索アルゴリズムアップデートと共に変化しているため、その変化に合わせた対策が必要となります。Google検索アルゴリズムとSEO対策の変化を知って、今後のSEO対策のご参考になりましたら幸いです。
目次
Google検索アルゴリズムアップデートの種類

パンダ・アップデート
パンダ・アップデートとは低品質なコンテンツを検索結果の上位に表示されにくくするためのGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。2012年7月に日本へ導入されており、英語圏には2011年に導入されて大きな話題となりました。
ペンギン・アップデート
ペンギン・アップデートとは隠しテキストやキーワードの繰り返しで挿入するなどのスパム行為やGoogleウェブマスター向けガイドラインに著しく違反しているWebサイトに対して、検索結果の順位を下げるGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。
モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーアップデートとは「モバイルフレンドリー」のアップデートの呼称でPCからの検索よりもスマホを利用した検索の割合が上回ったため実施されたGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。初めてのアップデートは2015年4月21日に行われております。
・ モバイルフレンドリー テスト
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
ベニスアップデート
ベニスアップデートとはユーザーの位置情報を検索結果に反映させるGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。実店舗のある整体院や美容院などの地域性が重要となるキーワードに対して、地域名を検索キーワードに含めなくても、ユーザー位置情報に応じて検索結果が調整されます。
クオリティアップデート
クオリティアップデートとは、パンダ・アップデートと類似しておりますが、コンテンツ品質の評価に関するGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。パンダ・アップデートは特定のWebサイトやWebページを対象としておりますが、クオリティアップデートはランキングアルゴリズム全体を対象のアップデートとなります。
インタースティシャルアップデート
インタースティシャルアップデートとはユーザビリティを損ねるようなWebページの評価を下げるGoogle検索アルゴリズムのアップデートを指します。例えば、Webページを表示した際に広告がWebページ全体を覆うと、すぐにWebページを確認できないので評価を下げてしまう恐れがあります。
日本語検索アップデート
日本語検索アップデートとは日本語検索を対象としたGoogleが初めて実施した検索アルゴリズムのアップデートを指します。原則、Googleは全世界でベースとなるアルゴリズムの仕組みを作っており、極力共通の仕組みとして改善を行っております。しかし、日本のWebサイトは特殊な進化を遂げており、対応しきれない部分が出てきたので日本語検索のアルゴリズムアップデートが実施されました。
昔、流行っていたNGな対策

被リンクを増やす
被リンクは、外部サイトから設置されているリンクのことです。昔は被リンク数を増加させることで検索結果の順位を上げられる時代がありました。しかし、現在 (※2020年5月時点)では被リンクは量より質という傾向に変化しており、低品質の外部サイトからのリンクは逆に検索結果の順位を下げる要因となります。
隠しテキストの設置
隠しテキストは、検索エンジンスパムの一種で背景色と文字色を同色にして、ユーザーがWebサイト・ページを閲覧した際に見えないように設置しているテキストのことです。同色にする以外でも、CSSで「text-indent: -9999px;」を設定して、ブラウザで表示される範囲外にテキストを忍ばせる手法などがありました。
キーワードを詰め込む
タイトルタグやh1タグなど、SEO対策にて重要度の高いタグへの不自然なキーワード詰め込み行為が行われておりました。昔の検索エンジンは今と比べると文章認識の精度が低かったため、キーワード詰め込みのWebサイト・ページが多く存在しておりましたが、現在 (※2020年5月時点)ではGoogleウェブマスター向けガイドラインでキーワードの詰め込みはスパム行為として取り扱われ、検索結果の順位を下げる要因の一つとなりました。
今、必要な対策 ~ 高品質なコンテンツ作成 ~

現在 (※2020年5月時点)のSEO対策は高品質なコンテンツを重要視しており、そのようなコンテンツを増やして定期的にアップロードすることが重要とされております。下記では高品質なコンテンツを作成するための5つのポイントをご紹介させていただきます。
・ 公式ガイドライン ~ 高品質コンテンツ ~ https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
コンテンツに存在意義を持たせる
コンテンツの存在意義はWebサイトに訪れたユーザーの悩みを解決して、ユーザーが商品購入やお問い合わせなどの行動へ移れるコンテンツになっているかどうかです。例えば、ユーザーの悩みはWebコーディング初心者と経験者の違いでタイトルタグについて知りたい内容が異なります。
・ 初心者の場合
タイトルタグが必要な理由、意味、そして変更方法を知りたいなど。
・ 経験者の場合
SEO効果が期待できるタイトルタグへのキーワード追加方法を知りたいなど。
メインの話題を一つに絞る
コンテンツのテーマ・メインとなる話題を一つに絞り、話題が分散しないように気をつけましょう。メイン話題がSEO対策のコンテンツにも関わらず、デザインの話題まで入れてしまうとユーザーはもちろん、Google検索エンジンが理解できなくなります。基本、一つの話題に注目したコンテンツ作成を心がけてください。
信頼できる情報を記載する
当然のことですが信頼性・信憑性のある情報を発信してください。例えば、美容師が整体に関する情報を発信すると信頼性に欠けます。ここで、重要となるのが「E-A-T」と「YMYL」の情報となります。
E-A-T
E-A-Tとは、専門性 (Expertise)、権威性 (Authoritativeness)、信頼性 (Trustworthiness)の頭文字をとって省略した呼称を指します。E-A-TはGoogleが公開している検索品質評価ガイドラインにて定義されているWebサイト・ページを評価する基準の1つです。E-A-T情報を正確に記載しているWebサイト・ページを評価すると明示されております。
YMYL
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字をとって省略した呼称を指します。日本語で「あなたのお金またはあなたの人生」という意味になります。YMYLはE-A-T同様、Googleが公開している検索品質評価ガイドラインで定義されており、お金や人生、生活に関わる内容はとくに信頼性・信憑性の高い情報を発信するように明示されております。
ユーザビリティを高める
どんなにコンテンツ内容が素晴らしくても、見にくいコンテンツだとユーザーは離れてしまいます。例えば、リンクテキストは通常テキストと違った配色・デザインにする、クリック・タップするボタンは押せるものだと分かるデザインにするなどが挙げられます。
オリジナリティを意識する
Google検索エンジン内には多数の競合サイトが存在しており、その競合サイトは類似した内容のコンテンツを有しております。そのため、類似したコンテンツの中に著者の見解や比較などの情報を盛り込むことでオリジナリティが生まれて、ユーザーの好感を得られます。
まとめ
今回ご紹介した内容はGoogle検索アルゴリズムアップデートの種類と、今と昔のSEO対策の違いについてです。
現在 (※2020年5月時点)でもGoogle検索アルゴリズムがアップデートし続ける理由は、ユーザーの悩みを解決できる高品質なコンテンツを上位表示させるためです。
これからWebサイト・ページを制作される方は、高品質なコンテンツ作成を心がけて、ユーザーにとって有益な情報を発信していきましょう。
次回は6/26(金)にGoogleのサービスと活用方法についてご紹介したいと思います。 ぜひともよろしくお願いいたします。