目次
- Googleの利用者数 6,732万人 人口の54%
- GoogleとYahoo 72.6%が検索エンジンを利用 自発的に情報を探す利用者
- Googleしごと検索における求人情報と求職者のマッチングの仕組み
- Googleしごと検索 対応コーディングとポイント(コーディング内容)
- Googleサーチコンソールから読み取れる求人情報ページの検索傾向
- まとめ
Googleの利用者数 6,732万人 人口の54%
みなさんがよく利用するサービスサイトはなんでしょうか?Yahoo?Google?Googleの利用者数はYahoo Japanに次いで2位となっており、順位的にはYahoo Japanに劣りますが、数字で見ると平均月間利用者数は6,732万人、人口の54%、つまり半数以上がGoogleを利用していることが分かります。
ニールセン2018年 日本のインターネットサービス利用者数ランキング
参考:日本におけるトータルデジタル利用者数 TOP10
https://www.netratings.co.jp/news_release/2018/12/Newsrelease20181225.html
実際に当サイトにおいても、95.3%あるオーガニック検索の中でも89.4%がGoogleからのトラフィックとなっており、Googleの利用者が多いことが伺えます。
参考:当サイト:Googleアナリティクス 集客>全てのトラフィック>参照元
GoogleとYahoo 72.6%が検索エンジンを利用 自発的に情報を探す利用者
自発的に情報を探す際、エンドユーザーは検索エンジンを利用します。
例えば、いま仕事を探している求職者は、自発的に求人情報を探すため、 検索エンジンを利用すると考えることができます。情報通信白書が公表しているデータでも、仕事や研究、勉強について調べたいことがある場合、72.6%がインターネットの検索サイトを利用していることが分かります。
平成27年版 情報通信白書 年代を超えた ICT 利活用の普及 第2節
参考:図表2-2-3-1 情報収集を行う際の手段(年代別)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/pdf/n2200000.pdf
そして、自発的に情報を探しているユーザーは、目当ての情報を見つけた時に行動を起こす可能性が高いと考えられます。
つまり、利用者の多いGoogleは、意欲的に検索しているユーザーも相対的に多くなるといえます。
Googleしごと検索における求人情報と求職者のマッチングの仕組み
Googleの検索エンジンで求人に関するキーワードを検索すると、通常の検索結果とは別に、企業の求人募集ページを集めたGoogleしごと検索リッチリザルトが表示されます。
例えばGoogle検索画面で「GMOソリューションパートナー 求人」と検索してみます。
参考:Googleしごと検索リッチリザルト「GMOソリューションパートナー 求人」での検索結果画面
※検索をする地点を含め、内部・外部要因により検索結果は随時変化いたします。
https://www.google.com/search/
実際にGoogleしごと検索リッチリザルトを見てみると、掲載されている求人募集はどれも1職種、1勤務地、1雇用形態に最適化されていることが分かります。
さらに、カテゴリなどの絞り込み機能を利用することで、求職者は求めている求人条件をより正確に探し出すことができます。
参考:Googleしごと検索リッチリザルト 絞り込み機能「渋谷 営業 求人」
※検索をする地点を含め、内部・外部要因により検索結果は随時変化いたします。
https://www.google.com/search/
Googleしごと検索リッチリザルトの絞り込み機能では、職種や地域、投稿日、 雇用形態や会社名などで絞り込むことができ、これらを組み合わせることで求めている求人募集が素早く見つかります。
絞り込み検索の正確性が高まることで、求職者が求めている求人条件と企業が出す求人条件がマッチングする機会が増えることに繋がります。
さらに、求職者は気になった求人募集を見つけたらメール通知アラートをオンにすることでその求人募集が更新されたことをすぐに教えてくれるメール通知を受け取ることができます。そうすることで求職者は応募のチャンスを逃すことなく目当ての企業とマッチングすることができます。
以上がGoogleしごと検索で求職者が集まるしくみとなります。
ポイントとしては、今現在求人情報を探している求職者を誘導できる点、
求職者が求める求人条件に近い求人募集として表示、閲覧される可能性が高まる点、Googleしごと検索に対応しているサイトがまだ少ないため、競合が少なく、Googleしごと検索リッチリザルトの上位に表示されやすい点があげられます。
Googleしごと検索 対応コーディングとポイント(コーディング内容)
Googleしごと検索のリッチリザルトに表示させるには、1職種、1勤務地、1雇用形態を基に求人情報ページの求人情報を最適化することに加えて、構造化データをマークアップする必要があります。
構造化データとは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに正確な情報を送るための共通項目のようなものです。例えば”name”という項目に対して”株式会社○○”という情報をマークアップすることで「この会社の名前は株式会社○○」といった情報を正確に送ることができます。
構造化データにはmicrodata/JSON-LD/RDFaといった3種類の記述方式があり、 Googleしごと検索のガイドラインではJSON-LDを使った記述方式が推奨されています。
{
"@context" : "http://schema.org/",
"@type" : "JobPosting",
"title" : "※※※※", //職種
"description" : "※※※※",//募集概要
"datePosted" : "2019-00-00", //掲載開始日
"validThrough": "2019-00-00T00:00",//掲載終了日
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"name" : "※※勤務地名※※",//勤務地の正式名称
"addressRegion" : "※※※※",//都道府県名
"addressLocality" : "※※※※",//市町村区
"streetAddress" : "※※※※",//市町村区以下の住所
"postalCode" : "000-0000",//郵便番号
"addressCountry": "JP"//国
}
},
"hiringOrganization" : {
"@type" : "Organization", //会社情報
"name" : "※※※※", //社名
"sameAs" : "※※※※", //会社HPのURL
"logo": "※※ロゴURL※※", //ロゴ
"foundingDate": "20※※-00-00", //設立日
"numberOfEmployees": 0, //従業員数
"knowsAbout": "※※※※※"//事業内容
}
"employmentType" : "FULL_TIME", //雇用形態
"baseSalary" : {
"@type" : "MonetaryAmount",
"currency" : "JPY",
"value": {
"@type" : "QuantitativeValue",
"value" : 200000, //基本給与
"minValue" : 300000, //給与の下限
"maxValue" : 550000, //給与の上限
"unitText" : "MONTH"//給与形態
}
},
}
◇ポイント
a.Googleしごと検索のガイドラインでは、以下の項目が必須または推奨プロパティとして記載されています。
必須プロパティ:求人職種、募集概要、掲載開始日、掲載終了日、勤務地、会社情報
推奨プロパティ:雇用形態、給与情報
b. ガイドライン上、ロゴURLは必須プロパティとなっており、実際に表示されるGoogleしごと検索リッチリザルトで企業の求人募集を目立たせるためにも重要となっています。ロゴの推奨サイズは 112×112px以上のjpg、png、gifのいずれかの形式の画像を指定する必要があります。
c. 構造化データの情報はリッチリザルトに反映・表示されます。
□企業ロゴ:hiringOrganization の "logo": "※※ロゴURL※※"
□職種名:"title" : "※※※※"
□求人する企業名:hiringOrganization の "name" : "※※※※"
□給与:baseSalary の "value" : 200000, //基本給与
"minValue" : 300000, //給与の下限 vmaxValue" : 550000, //給与の上限
□雇用形態:"employmentType" : "FULL_TIME"
d. コーディング時の注意点としては、給与情報の金額には「,」や「¥」を使わないこと。日付等はISO形式(2019-01-02 など)を使う。職種の名称には余計な文言を加えない。などがGoogleしごと検索のガイドラインから読み取れます。これは対象ページの内容を読み取るGoogleのロボットにより的確に情報を渡すために重要なポイントの一つと考えます。
コーディングが完了したら構造化データテストツールでJSONの記述にエラーが無いか、警告表示が出ていないかなどの確認を行います。
参考:Googleしごと検索のガイドライン
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting?hl=ja
参考:構造化データテストツール
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting?hl=ja
Googleサーチコンソールから読み取れる求人情報ページの検索傾向
参考:Googleサーチコンソール>検索パフォーマンス>過去3か月+クエリ
当社 CPサイトWEBライター募集ページ
https://gmo-sol.jp/content/jobs/job_web-content-writer-okinawa.html
こちらは実際に当社でしごと検索対応をした求人募集ページの検索クエリをGoogleのサーチコンソールからエクスポートしたものです。実際にユーザーが当社求人情報を表示するときに検索したキーワードや、表示回数、CTR、掲載順位などのデータが出ています。
こちらは「ライター 求人」と検索するユーザーが次に打ち込むキーワードの傾向をマップ化したものです。
サーチコンソールの検索クエリと見比べてみても、「未経験」といった検索ボリュームの大きなサブキーワードや、正社員やアルバイトといった雇用形態がサブキーワードとして検索されやすい傾向にあることが読み取れます。
当社求人情報を表示する際に検索されたキーワードを大まかに分類すると、以下の3種類に分けることができます。
① 職種名 と 求人(募集・採用・応募なども有)の組合せ
② 地域名 と 求人(募集・採用・応募なども有)の組合せ
③ 企業名 と 求人(募集・採用・応募なども有)の組合せ
当社のしごと検索に対応した求人ページでは、職種 + 求人 という検索キーワードの組み合わせ、そして、アルバイト・正社員といった雇用形態のキーワードに加え、未経験や初心者といった、求人情報のより詳しい情報を含んだキーワードの表示回数が、多い傾向を読み取ることができます。
職種や勤務地、その時々のトレンドによって組み合わせるキーワードも変化していくので、この方法が全ての求人条件に適しているというわけではないと考えますが、全体の検索傾向から対策するキーワードを選定して、対象のページに反映する施策によって変化する表示回数やクリック数を観測し調整するといった検証の方法を考えることができます。
まとめ
以上がGoogleしごと検索リッチリザルトの求人募集の構成ルールとなります。Googleしごと検索リッチリザルトの絞り込み機能を最大限に利用するには求人募集ページの最適化が必要となります。
職種、勤務地、雇用形態を基に、未経験でも応募が可能なのか、新卒、中途のどちらも応募可能なのか、経験者採用の場合はどういった経験や資格が必要なのか、勤務地からの最寄りの駅などといった情報を提供することで、求人情報がより細分化・明確化され、求職者の検索キーワードとマッチした求人募集ページに近づくことでしょう。そうすることで、マッチ率の高い求職者による求人情報の表示回数、クリック数が上がることも考えられます。
より多くの求職者に見てもらえるように求人募集ページを最適化していきましょう。
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